親知らずを抜歯した後、確率的には低いのですが麻痺がおこる場合があります。
その理由として下歯槽神経という頭の方から枝分かれした神経と血管が下あごに走行しています。
この神経は親知らずと位置的に近い為に、麻痺がおこる場合があるのです。
この神経は、片側の粘膜、歯肉、口唇等を知覚する神経なので片側の下唇が「ピリピリした感じがする」「左右比較すると麻痺側だけが鈍い」といったことが起こりうるのです。
麻痺が起こると、神経の回復は遅いためにすぐ回復する場合と半年から1年程かけて回復する場合があります。
さらには、何となく残ってしまう場合もあるのです。
親知らずを抜歯する場合は、そのことも理解したうえで抜歯することをお奨めします。
立川市
中村歯科医院