先日、往診に行っている施設で唾石症の患者さんがいました。
唾石症とは尿路結石や胆石と同様、唾液腺や唾液排泄導管内に結石が形成される疾患です。
大きさは米粒大から小指頭大まで様々であり、個数についても1個のものが多いが数個に及ぶこともあるのです。
また、唾石によって唾液の流出が妨げられると、食物摂取時に唾液腺が腫脹し、唾仙痛といって痛みをおこします。
唾石のほとんどは大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)のうち顎下腺に認めます。
顎下腺の中でも唾石が顎下腺本体に存在する場合は、顎下腺自体を摘出しなければなりませんが、導管(唾液が通る通路)に出来た場合は、口腔内から唾石のみを摘出することが出来ます。
立川市
中村歯科医院