今日は、
インプラント治療に関する相談に来院された患者さんがいました。
下顎両側の奥歯のブリッジがぐらぐらしており、噛むと痛いとのことでした。
いわゆる重度の歯周病であり、保存することは不可能でした。
患者さんも抜歯することに関しては了承済みではあるのですが、その後の治療について
インプラントを考えているとのことでした。
しかし、歯がぐらぐらになって抜歯するということは、歯を支えている骨がやせてしまっているということであり、条件的には決して良いとは言えません。
また、
インプラントが可能か否かは抜歯後、骨がある程度できあがってから判断する必要があるのです。その間約5〜6か月程かかります。
ですから当医院では、まず保険の
入れ歯を装着して頂くことをお奨めしています。
そして、
入れ歯とはどういうものかをまず経験して頂く事が重要です。
患者さんによっては、「異物感があって嫌だ」「バネが見えるのが審美的に気になる」と否定的な方もいる反面「それ程気にならない」「思ったより食べられる」等様々です。
いずれにしても、抜歯後の傷が治癒するまでこの
入れ歯に慣れて頂ければしめたものです。
その後に
インプラントを装着出来れば、
入れ歯よりは満足されるでしょうし、たとえ
インプラントが条件的に困難な場合でも、金属床という(保険外の
入れ歯になってしましますが)もっと薄い
入れ歯を装着することによって保険の
入れ歯よりも快適に食べることが出来るのです。
何も
インプラントが絶対ではないのです。
立川市
中村歯科医院