不動産売買(不動産の取引)にあたって一番重要なのは「本人確認」です。本人であるかどうか、その本人が本当に売る意思があるかどうかを確認するのが不動産取引の肝と言えます。
最近は仲介の不動産業者さんも売主さんも買主さんもそういう事を良くご理解いただいて、事務所に来ていただいたり、免許証を手にとって見せていただいたり、電話で根掘り葉掘り伺っても割合スムーズに事が運ぶようになってきました。
私がまだ若い頃、銀行で売主の代理人と称する年配の男性に「ご本人に連絡させてください。」とお願いすると「俺はすべて任されているんだ。」「俺が良いって言ってるから良いんだ!」となかなか応じてもらえなかった事があります。それでも、本人確認の重要性をご説明して、何とかご本人に連絡を取らせて頂いて取引をした事があります。
しかし、小娘に顔をつぶされたと思ったのか、その後銀行から融資金額が下りる1時間弱の間、延々と「なぜそんな必要があるのか!」と怒鳴られました。その中で「首相とかそんな偉い人でも、こうやって本人確認をするのか!!」と仰るので「そういう方は、こういう事をよく理解していただけます。」と言ったのは我ながら名言だと思っています。
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